続き

乳房に貼り付いた生物が、裏の繊毛を思い出させる感触の器官で乳房全体を撫で回す。薄手の服の上からはその感触が十分に伝わってしまい紗夢は思わず声を上げた。
「んっ」
同時に粘液状の液体が触手全体から染み出した。
太腿や腰に巻きついている触手も裏側に生えた絨毯状の触手で、弱点を探すようにゆっくりと全身を撫で回していく。にちゃぁ…と聞くだけで鳥肌の立つような音が聞こえだした。
「やぁ…はっ…あぅ」
なんとかして抜け出さなければ、とは思うが身体に力が入らなくなっていく。
(気持ち…悪…)
心ではそう思っていても、身体は敏感に反応してしまう。
ぬるぬるの液体を伴なって身体の上を這い回る触手からの刺激で生まれる、ぞっとするような汚快感が紗夢の理性を徐々に崩していく。
不意に乳首を吸われた。思わず身体をよじらせる。
「ひぁっ」
新たな刺激に、身体を揺すって触手を振りほどこうとするが、ぴたりと吸い付いた触手は柔肉がいくら揺れても外れることはなかった。それどころか抵抗に反応するかのように刺激を強めていく。
「ひゃうぅ…す、吸っちゃ駄目ぇぇ！…ああっ！」
そこに下半身への刺激が加えられる。触手が這い込み、股間に貼り付いた絨毯のような細触手は、最も敏感な部分を繊細なタッチでサワサワと撫で回して嬲った。
「んはぁ…そこはだめぇ！」
やがて触手は確認を終えたかのように、一旦動きを止めた。
「はぅ…はぁ…はぁ…」
一瞬気を抜いて脱力した次の瞬間、触手はいっせいに紗夢の身体の敏感な所に刺激を加え始めた。
「ひぁ！　ああああっ！」
一瞬気を緩めてしまっていたために、もろに快感が脳天を突き抜ける。
ぬちゅぬちゅ…と触手が全身を這う卑猥な音が響く。
「んああああっ!!」
紗夢の精一杯の叫びをよそに触手による淫靡な責めは続く。

中途半端だけど終。 派生品

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